実践地域とは

森林総合利用推進事業では、里山林の整備と資源の有効活用により、地域が自立的・継続的に実施できる里山林再生の手引き書作成に向けて、「実践地域」を設けました。
実践地域では、地域住民が中心となり多様な主体と連携しながら、里山林資源の可能性を見出し、有効活用によって里山林を持続可能なかたちで再生し地域の活力に繋げることを目指して、現地調査、試行活動等を通して里山林再生地域指針の策定に取り組みました。
また事務局では実践地域での取組を通して里山林資源を活かした生業創出の取組の地域モデル構築に務めるとともに、その過程から全国の里山林再生の参考になる手法等を抽出し『里山林を活かした生業づくりの手引き』作成の参考としました。

尚、実践地域は平成22年度、23年度、24年度と各3地域を選定し、22年度選定地域は指針を策定、24年度で終了したため、23年度選定地域は試行活動と指針案の策定、24年度選定地域は現状の課題と今後の方向性の整理を指針素案にまとめました。(本事業は終了しております。記録として残してあります)

【実践地域】

【活用資源別の取組分類】

活用資源 実践地域の取組
木材・竹材活用 ・飯豊:広葉樹バイオマスの新たな利用価値の創出と持続可能な輪伐方式の再生
・みなべ:ウバメガシ生産を支える択伐施業の継承と照葉樹資源の総合的活用
・川場(地域材活用):製材から端材による発電までの地元産材多段階総合活用
・秦野:薪自給システムの構築
・美浜:竹林整備事業化計画の検討
・真庭:木質燃料の活用による国内クレジット創出と企業との連携による森づくり
林産物活用 ・能登:天然きのこが増える里山づくりと農家民宿経営への活用
・智頭:トチの森づくりとトチを活かした仕事づくり
・真庭(薬草):里山林林床の薬草等を活用した産品開発
里山空間活用 ・川場(門前):在来植生を活かした里山散策路の整備と観光資源化
・秦野:里山コリドー計画の作成
・飯綱:里山幼児教室の展開
・真庭:国内クレジット制度を活用